史記(抄)
『史記』について
前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀12巻、表10巻、書8巻、世家30巻、列伝70巻の全130巻。ウィキペディア【史記】参照。
凡例
- 瀧川亀太郎『史記会注考証』を底本とし、中華書局版『史記』で対校して、その校異を注記した。
- 原文は原則として正字体、書き下し文は新字体・現代仮名遣いとした。
- 参照の便宜を図るため、本文をいくつかの段落に分け、その冒頭に番号を付した。番号付けは、『新釈漢文大系 史記』(明治書院)に拠った。
五帝本紀第一(黄帝) | 五帝本紀第一(顓頊) |
五帝本紀第一(高辛) | 五帝本紀第一(堯帝) |
五帝本紀第一(舜帝) | 五帝本紀第一(賛) |
楚元王世家第二十 | 司馬穣苴列伝第四 |
田単列伝第二十二 |
『史記』の故事成語
- 晏子の御
- 危うきこと累卵のごとし
- 石に立つ矢
- 一字千金
- 一死一生、乃ち交情を知る
- 一敗地に塗る
- 韋編三絶
- 移木の信
- 烏有
- 怨み骨髄に徹す
- 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
- 穎脱
- 王侯将相寧んぞ種有らんや
- 女は己を説ぶ者の為に容づくる
- 禍福は糾える縄のごとし
- 完璧
- 管を以て天を窺う
- 奇貨居くべし
- 驥尾に付す
- 曲学阿世
- 鶏口となるも牛後となるなかれ
- 犬馬の心
- 狡兎死して走狗烹らる
- 国士無双
- 琴柱に膠す
- 先んずれば人を制す
- 左袒
- 鹿を逐う
- 士は己を知る者の為に死す
- 四面楚歌
- 酒池肉林
- 千慮の一失
- 太公望
- 短兵急
- 月満つれば則ち虧く
- 天道是か非か
- 同日の論にあらず
- 桃李もの言わざれど下自ら蹊を成す
- 怒髪、天を衝く
- 錦を衣て夜行くがごとし
- 背水の陣
- 嚢中の錐
- 麦秀の嘆
- 尾生の信
- 武断
- 刎頸の交わり
- 文事ある者は必ず武備あり
- 敗軍の将は兵を語らず
- 背水の陣
- 日暮れて途遠し
- 法三章
- 満を持す
- 沐猴にして冠す
- 夜郎自大
- 落魄
- 立錐の地なし
- 両端を持す
- 両雄並び立たず
- 禍いを転じて福と為す
参考文献
- 〔国内〕
- 市川宏/杉本達夫訳『史記(全七冊)』徳間書店、1987~88年
- 小川環樹/今鷹真/福島吉彦訳『史記列伝(全五冊)』(岩波文庫)岩波書店、1975年
- 小川環樹/今鷹真/福島吉彦訳『史記世家(全三冊)』(岩波文庫)岩波書店、1980~91年
- 小竹文夫/小竹武夫訳『史記(全八冊)』(ちくま学芸文庫)筑摩書房、1995年
- 塚本哲三編『史記(全六冊)』(有朋堂文庫漢文叢書)有朋堂、1923~27年
- 田岡嶺雲訳注『和譯史記列傳 上・下』(和譯漢文叢書)玄黄社、1911年
- 田中謙二/一海知義『史記 上・中・下』(朝日選書1003~1005 中国古典選 3~5)朝日新聞社、1996年
- 福島中郎訳『史記 一・二・三』(中国の古典 11~13)学習研究社、1981~85年
- 黒須重彦訳『史記 四』(中国の古典 14)学習研究社、1984年
- 『史記(全四冊)』(國譯漢文大成 經史子部 第十三~十六卷)東洋文庫協會、1956年
- 『史記國字解(全八冊)』早稻田大學出版部、1919~20年
- 『史記(全十五冊)』(新釈漢文大系)明治書院、1973~2014年
- 『漢文大系(六・七)史記列傳 上・下』冨山房、1911年
- 〔国外〕
- 泷川资言『史记会注考证(全十册)』北岳文艺出版社、1999年
- 『史記(全十册)』中華書局、1959年
- 馬持盈註『史記今註今譯(全六册)』臺灣商務印書館、1979年