>   故事成語   >   あ行   >   危うきこと累卵のごとし

危うきこと累卵のごとし

あやうきこと累卵るいらんのごとし
  • 出典:『韓非子』十過、『史記』范雎蔡沢列伝、他
  • 解釈:卵を積みかさねたように、いつ崩れるかわからないような、きわめて危険な状態のたとえ。「累卵の危うき」とも。
  • 韓非子 … 20巻55篇。戦国時代末期の思想家で、厳格な法治主義を唱え、信賞必罰を行うことを主張したかん(?~前233)の著作を中心に、のちの法家一派の論を加えたもの。法による富国強兵と君主権の確立が説かれている。ウィキペディア【韓非子】参照。
  • 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀12巻、表10巻、書8巻、世家30巻、列伝70巻の全130巻。ウィキペディア【史記】参照。
〔韓非子、十過〕
故曹小國也、而迫於晉楚之間、其君之危猶累卵也。
ゆえそう小国しょうこくにして、しんあいだせまる、きみあやうきこと累卵るいらんのごときなり。
  • 累卵 … 積みかさねた卵。
〔史記、范雎蔡沢列伝〕
秦王之國、危於累卵
秦王しんおうくには、累卵るいらんよりもあやうし。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ