月満つれば則ち虧く
月満つれば則ち虧く
- 出典:『史記』蔡沢伝
- 解釈:満月になると必ず欠ける。盛んなことは必ず衰え始めることのたとえ。
- 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀12巻、表10巻、書8巻、世家30巻、列伝70巻の全130巻。ウィキペディア【史記】参照。
語曰、日中則移、月滿則虧。物盛則衰、天地之常數也。進退盈縮、與時變化。聖人之常道也。
語に曰く、日中すれば則ち移り、月満つれば則ち虧く、と。物盛んなれば則ち衰うるは、天地の常数なり。進退盈縮、時と変化す。聖人の常道なり。
- 語 … 古語。ここでは『易経』の中の言葉を指す。
- 中 … 中天に達する。
- 虧く … 月が欠ける。
- 常数 … 自然に定まっている運命。
- 盈縮 … 満ちることと縮むこと。
- 常道 … 定まったあり方。
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