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短兵急

短兵たんぺいきゅう
  • 出典:『史記』項羽本紀
  • 解釈:にわか。ひどく急な様子。だしぬけ。本来は、刀剣などの短い武器でいきなり敵に襲いかかること。
  • 余説: 『史記』に「短兵急」は見当たらない。頼山陽『日本外史』「源氏後記」の中で、「其の戦いは則ち陸にりてあだいざない、ふねを走らせてむかえ戦い、短兵、急に接す」(其戰。則憑陸誘寇。走舸逆戰。短兵急接)とあり、「短兵急」はここから生まれたものと思われる。『校刻日本外史』巻四(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。
  • 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀12巻、表10巻、書8巻、世家30巻、列伝70巻の全130巻。ウィキペディア【史記】参照。
乃令騎皆下馬歩行、持短兵接戰。
すなわをしてみなうまくだりて歩行ほこうせしめ、短兵たんぺいして接戦せっせんす。
  • 騎 … 騎馬の従者。従騎。
  • 短兵 … 刀剣などの短い武器。
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