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短兵急

短兵たんぺいきゅう
  • 出典:『史記』項羽本紀(ウィキソース「史記/卷007」参照)
  • 解釈:にわか。ひどく急な様子。だしぬけ。本来は、刀剣などの短い武器でいきなり敵に襲いかかること。「短兵」は、弓矢や鉄砲などに対して、刀剣など手に持って殺傷する短い武器のこと。
  • 余説: 『史記』に「短兵急」は見当たらない。頼山陽『日本外史』「源氏後記」の中で、「其の戦いは則ち陸にりてあだいざない、ふねを走らせてむかえ戦い、短兵、急に接す」(其戰。則憑陸誘寇。走舸逆戰。短兵急接)とあり、「短兵急」はここから生まれたものと思われる。国立国会図書館デジタルコレクション「校刻日本外史 巻四」参照。
  • 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀十二巻、表十巻、書八巻、世家三十巻、列伝七十巻の全百三十巻。ウィキペディア【史記】参照。
乃令騎皆下馬歩行、持短兵接戰。
すなわをしてみなうまくだりてこうせしめ、短兵たんぺいして接戦せっせんす。
  • 騎 … 騎馬の従者。従騎。
  • 短兵 … 刀剣などの短い武器。
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論語の名言名句