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奇貨居くべし

奇貨きかくべし
  • 出典:『史記』呂不韋伝(ウィキソース「史記/卷085」参照)
  • 解釈:得がたい機会だから、逃さずうまくこれを利用すべきだ。珍しい品物だから、後日利益を得るために買っておこう。「奇貨」は、珍しい品物。「居く」は、手元に留めておく、買い入れておくの意。
  • 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀十二巻、表十巻、書八巻、世家三十巻、列伝七十巻の全百三十巻。ウィキペディア【史記】参照。
子楚、秦諸庶孽孫、質於諸侯。車乘進用不饒、居處困、不得意。呂不韋賈邯鄲、見而憐之曰、此奇貨可居
子楚しそしん諸庶孽孫しょしょげつそんにして、諸侯しょこうたり。しゃじょう進用しんようゆたかならず、居処きょしょくるしみ、ず。りょ不韋ふい邯鄲かんたんし、これあわれんでいわく、奇貨きかし、と。
  • 子楚 … 秦の君主、後のそうじょうおう(前281~前247)。ウィキペディア【荘襄王】参照。
  • 諸庶孽孫 … 多くの妾腹の子どものひとり。孽は庶子。孫は昭王の孫。
  • 質 … 人質。
  • 車乗 … 乗り物。
  • 進用 … 日常生活に必要な金銭。
  • 邯鄲 … 趙の都。
  • 賈 … 商用で出かけること。
  • 奇貨 … めずらしい品物。
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