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同日の論にあらず

同日どうじつろんにあらず
  • 出典:『史記』游俠列伝(ウィキソース「史記/卷124」参照)
  • 解釈:あまりにも違いすぎていること。違いすぎて同様に扱うことができないこと。「同日の論」は、同じ時に話すこと。同じようなものとして論じること。「同日の談にあらず」とも。
  • 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀十二巻、表十巻、書八巻、世家三十巻、列伝七十巻の全百三十巻。ウィキペディア【史記】参照。
誠使鄉曲之俠、予季次原憲比權量力、效功於當世、不同日而論矣
まこと郷曲きょうきょくきょうをして、季次きじ原憲げんけんけんくらちからはからしめば、こう当世とうせいいたすこと、おなじくしてろんぜず。
  • 郷曲 … 村里。片田舎。
  • 俠 … 遊俠の徒。
  • 季次 … 孔子の門人。姓は公皙こうせき、名はあい、字は季次、また季沈。魯の人、また斉の人。ウィキペディア【公皙哀】参照。
  • 原憲 … 前515~?。孔子の門人。姓は原、名は憲、字は子思。魯の人、また宋の人、また斉の人。孔子より三十六歳若い。原思とも。ウィキペディア【原憲】参照。
  • 予 … ~と。「与」と同じ。
  • 権 … 権勢。
  • 力 … 実力。
  • 功 … 功績。
  • 当世 … 当時の社会。
要以功見言信。俠客之義又曷可少哉。
ようするにこうあらわげんまことなるをもってす。きょうかくまたなんしょうとするけんや。
  • 功見 … 効果が顕著である。
  • 言信 … 言葉に信義がある。
  • 義 … 義理。
  • 曷 … 「なんぞ」と読み、「どうして~か」と訳す。原因を問う疑問の意を示す。
  • 少 … 軽視する。
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ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句