犬馬の心
犬馬の心
- 出典:『史記』三王世家(ウィキソース「史記/卷060」参照)
- 解釈:主君のために忠義を尽くす心。「犬馬」は、犬・馬のように卑しい者。臣下が君主にへりくだっていう言葉。
- 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀十二巻、表十巻、書八巻、世家三十巻、列伝七十巻の全百三十巻。ウィキペディア【史記】参照。
臣竊不勝犬馬心、昧死願、陛下詔有司、因盛夏吉時、定皇子位。
臣窃かに犬馬の心に勝えず、昧死して願う、陛下有司に詔し、盛夏の吉時に因り、皇子の位を定めんことを。
- 臣 … 前漢の武帝のときの名将、霍去病(前145~前117)。ウィキペディア【霍去病】参照。
- 昧死 … 臣下が天子に上奏する場合に用いる謙辞。「あえて死罪に当たることも知らず」の意。
- 有司 … 役人。官吏。
- 吉時 … 吉日良時。
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