一敗地に塗る


一敗地に塗る
- 出典:『史記』高祖本紀(ウィキソース「史記/卷008」参照)
- 解釈:二度と立ち直れないほど、完全に負けること。「地に塗る」は、惨殺されて、肝臓や脳みそが泥まみれになること。
- 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀十二巻、表十巻、書八巻、世家三十巻、列伝七十巻の全百三十巻。ウィキペディア【史記】参照。
劉季曰、天下方擾、諸侯竝起。今置將不善、壹敗塗地。吾非敢自愛、恐能薄不能完父兄子弟。此大事。願更相推擇可者。
劉季曰く、天下方に擾れ、諸侯並び起る。今将を置くこと善からずんば、一敗、地に塗れん。吾、敢えて自ら愛するに非ず、能薄くして父兄子弟を完うすること能わざらんことを恐る。此れ大事なり。願わくは更に相推して、可なる者を択べ、と。
- 劉季 … 劉邦。
- 能薄 … 才能が乏しい。
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