千慮の一失
千慮の一失
- 出典:『史記』淮陰侯列伝(ウィキソース「史記/淮陰侯列傳」参照)
- 解釈:どんなにすぐれた知者でも、まれに失敗があるということ。「智者も千慮に必ず一失有り」とも。
- 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀十二巻、表十巻、書八巻、世家三十巻、列伝七十巻の全百三十巻。ウィキペディア【史記】参照。
廣武君曰、臣聞、智者千慮必有一失、愚者千慮必有一得。故曰、狂夫之言、聖人擇焉。
広武君曰く、臣聞く、智者も千慮に必ず一失有り、愚者も千慮に必ず一得有り、と。故に曰く、狂夫の言も、聖人は焉を択ぶ、と。
- 広武君 … 秦末、趙の軍師、李左車。ウィキペディア【李左車】参照。
顧恐臣計未必足用、願效愚忠。
顧うに恐らくは臣の計も未だ必ずしも用うるに足らざらんも、願わくは愚忠を効さん、と。
- 愚忠 … 臣下が自分の忠心を謙遜した表現。
- 効 … 「致」に同じ。
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