左袒
左袒
- 出典:『史記』呂后本紀
- 解釈:左の片肌を脱ぐこと。転じて、人を助ける。味方する。
- 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀12巻、表10巻、書8巻、世家30巻、列伝70巻の全130巻。ウィキペディア【史記】参照。
太尉將之入軍門、行令軍中曰、爲呂氏右襢。爲劉氏左襢。
太尉、之に将とし、軍門に入り、行くゆく軍中に令して曰く、呂氏の為にするものは右袒せよ。劉氏の為にするものは左袒せよ、と。
- 太尉 … 軍事をつかさどる官の長官。ここでは周勃を指す。
- 右袒 … 右の片肌を脱ぐこと。
- 左袒 … 左の片肌を脱ぐこと。転じて、人を助ける。加勢する。味方すること。
軍中皆左襢、爲劉氏。太尉行至。將軍呂祿亦已解上將印去。太尉遂將北軍。
軍中皆左袒し、劉氏の為にす。太尉行き至る。将軍呂禄も亦た已に上将の印を解き去る。太尉、遂に北軍に将たり。
- 印を解き … 官職をやめる。辞任すること。印は印綬。官職任命のしるしとして、天子が与えた印とそれをつるすひも。印綬を解く。
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