日暮れて途遠し
日暮れて途遠し
- 出典:『史記』伍子胥列伝(ウィキソース「史記/卷066」参照)
- 解釈:年老いて、なお目的が達せられないことの喩え。「途」は、道。春秋時代、伍子胥は楚の平王に父と兄を殺害された。復讐を誓い呉に亡命し、ついに楚の都郢に攻め入ったが、平王はすでに死んでいた。恨みを晴らすために平王の墓をあばき、死骸を三百回鞭打った。かつての友申包胥がそのやり方を非難した。それに対して伍子胥が「日が暮れてしまったのに、目的地までの道のりがまだ遠い。だから道理に従っている余裕などなかったのだ」と答えたという言葉に基づく。
吾日莫途遠、吾故倒行而逆施之。
吾、日莫れて途遠し、吾、故に倒行して之を逆施す。
- 莫 … 「暮」と同じ。
- 途 … 道。「塗」とも書く。
- 倒行 … 倒れるほどに急いで進むこと。
- 逆施 … 道理に逆らって行動する。
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