武断
武断
- 出典:『史記』平準書(ウィキソース「史記/卷030」参照)
- 解釈:武力で押さえつけて政治を行うこと。また、威力によって勝手に物事を行うこと。
- 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀十二巻、表十巻、書八巻、世家三十巻、列伝七十巻の全百三十巻。ウィキペディア【史記】参照。
當此之時、網、疏而民富、役財驕溢、或至兼幷豪黨之徒、以武斷於郷曲。
此の時に当たり、網、疏にして民富み、役財驕溢し、或いは兼并豪党の徒、以て郷曲を武断するに至る。
- 網 … 法網。法令。
- 疏 … 疎。簡略。
- 驕溢 … おごって分に過ぎる。
- 兼并豪党之徒 … 他人の土地を奪い、自分のものにした豪族の仲間。
- 郷曲 … 片田舎。「曲」は、すみ。
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