立錐の地なし
立錐の地なし
- 出典:『史記』留侯世家(ウィキソース「史記/卷055」参照)
- 解釈:わずかな隙間もない様子。きわめて狭い土地もない。立錐の余地もない。
- 史記 … 前漢の司馬遷がまとめた歴史書。二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編纂されている。本紀十二巻、表十巻、書八巻、世家三十巻、列伝七十巻の全百三十巻。ウィキペディア【史記】参照。
武王伐紂、封其後於宋。今秦失徳弃義、侵伐諸侯社稷、滅六國之後、使無立錐之地。
武王、紂を伐ち、其の後を宋に封ぜり。今、秦、徳を失い義を弃て、諸侯の社稷を侵伐し、六国の後を滅ぼし、立錐の地無からしむ。
- 弃 … 「棄」の異体字。
- 社稷 … 国家・王朝をいう。「社」は、土地の神。「稷」は、五穀の神。この二神を国の守り神として必ず祭った。双声(二字の語頭子音が同じ)語。
- 六国 … 戦国時代、斉・楚・燕・韓・魏・趙の六つの国。
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