老子:道経:仁徳第三十五
仁德第三十五
執大象、天下往、往而不害、安平太。
大象を執りて、天下に往けば、往きて害あらず、安平太なり。
- ウィキソース「老子河上公章句/上」参照。
- 大象 … 道のこと。
- 安平太 … 平穏で安泰である。
樂與餌、過客止。
楽と餌には、過客止まる。
- 楽 … 音楽。
- 餌 … ご馳走。
- 過客 … 通り過ぎる人。旅人。
道之出口、淡乎其無味。視之不足見。聽之不足聞。用之不可既。
道の口より出づるは、淡として其れ味無し。之を視れども見るに足らず。之を聴けども聞くに足らず。之を用うれども既す可からず。