将（しょう）、千人（せんにん）より以（い）上（じょう）、戦（たたか）いて北（に）げ、守（まも）りて降（くだ）り、地（ち）を離（はな）れ、衆（しゅう）を逃（のが）るること有（あ）るは、命（な）づけて国賊（こくぞく）と曰（い）う。身（み）戮（りく）せられ、家（いえ）残（そこな）われ、其（そ）の籍（せき）を去（さ）り、其（そ）の墳（ふん）墓（ぼ）を発（あば）き、其（そ）の骨（ほね）を市（いち）に暴（さら）し、男女（だんじょ）は官（かん）に公（こう）す。

百（ひゃく）人（にん）より以（い）上（じょう）、戦（たたか）いて北（に）げ、守（まも）りて降（くだ）り、地（ち）を離（はな）れ、衆（しゅう）を逃（のが）るること有（あ）るは、命（な）づけて軍賊（ぐんぞく）と曰（い）う。身（み）死（し）し、家（いえ）残（そこな）われ、男女（だんじょ）は官（かん）に公（こう）す。民（たみ）をして内（うち）に重（じゅう）刑（けい）を畏（おそ）れしむれば、則（すなわ）ち外（そと）、敵（てき）を軽（かろ）んず。

故（ゆえ）に先王（せんおう）、制（せい）度（ど）を前（まえ）に明（あき）らかにし、威（い）刑（けい）を後（のち）に重（おも）くす。刑（けい）重（おも）ければ則（すなわ）ち内（うち）畏（おそ）れ、内（うち）畏（おそ）るれば則（すなわ）ち外（そと）堅（かた）し。