多士済済
多士済済
- 出典:『詩経』大雅・文王(ウィキソース「詩經/文王」参照)
- 解釈:立派な人物がたくさんいること。優れた人物が多く集まっていること。「多士」は、多くの人材。「済済」は、威儀の整ったさま。「多士済済」とも読む。
世之不顯
世〻之に不いに顕かにして
- 世 … 「よよ」と読む。代々。
- 不 … 「丕」と通じ、大きい。
- 顕 … 文王の徳行が顕れている。
- 世之不顕 … 世の中が栄えていること。盛世。
厥猶翼翼
厥の猶翼翼たり
- 厥 … その。それ。「其」とほぼ同じ。
- 猶 … 謀。周の家臣が国のために事を謀ること。一説に、「以」と通じ、「もって」と読む。
- 翼翼 … 慎み深い様子。秩序立った様子。
思皇多士
思に皇いなる多士
- 思 … 「ここに」と読む。語調を整える助辞。
- 皇 … 大きくて輝かしいさま。
- 多士 … 多くの優れた人材。
生此王國
此の王国に生まる
- 生此王国 … この周王朝に生まれ出た。
王國克生
王国に克く生まる
- 克生 … めでたくも生まれ来た。
維周之楨
維れ周の楨なり
- 維 … これ。これぞ。
- 楨 … 土塀の両端に立てる支柱。支えるものや頼りになるものの喩え。
濟濟多士
済済たる多士
- 済済 … 数が多くて盛んな様子。威儀を正して並んでいるさま。
文王以寧
文王 以て寧し
- 寧 … 安らか。心安らかに国を治めた。
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