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白眉

はく
  • 出典:『三国志』蜀書・馬良伝(ウィキソース「三國志/卷39」参照)
  • 解釈:大勢の中で最もすぐれている者の喩え。蜀の馬氏の五人の兄弟は秀才の誉れ高く、特に馬良がもっともすぐれ、その眉に白毛があったという故事から。
  • 三国志 … 歴史書。六十五巻。晋の陳寿ちんじゅ(233~297)著。魏・蜀・呉三国の歴史を記したもの。魏書三十巻、蜀書十五巻、呉書二十巻からなる。正史の一つ。この書をもとにした小説に『三国志演義』(貫中かんちゅう作)がある。ウィキペディア【三国志 (歴史書)】参照。
馬良字季常、襄陽宜城人也。兄弟五人、竝有才名。郷里爲之諺曰、馬氏五常、白眉最良。良眉中有白毛、故以稱之。
りょうあざなじょうじょうようじょうひとなり。兄弟けいていにんならびに才名さいめいり。きょうこれことわざつくりていわく、馬氏ばしじょうはくもっとし、と。りょうちゅう白毛はくもうり、ゆえもっこれしょうす。
  • 馬良 … 蜀の劉備の臣。187~222。あざなは季常。馬謖の兄。ウィキペディア【馬良】参照。
  • 襄陽宜城 … 現在の湖北省襄陽市宜城市を指す。ウィキペディア【宜城市】参照。
  • 才名 … 才能があるという評判。
  • 五常 … 兄弟五人すべてのあざなに「常」の字が付いたから。
  • 白眉 … 馬良を指す。
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論語の名言名句