大器晩成


大器晩成
- 出典:『老子』四十一章(ウィキソース「老子河上公章句/德經」参照)
- 解釈:大人物は完全に出来上がるまで時間がかかる。「大器」は、すぐれた才能をもっている人物。「晩成」は、年をとってから大成すること。
- 老子 … 老子が書いたと伝えられる道家の経典。二巻。八十一章。上篇(道経)と下篇(徳経)とに分けられる。自然のままで人為的なものを加えない無為自然の道が説かれている。道徳経。老子道徳経。ウィキペディア【老子道徳経】参照。
明道若昧、進道若退、夷道若纇、上徳若俗、大白若辱、廣徳若不足、建徳若偸、質眞若渝。
明道は昧きが若く、進道は退くが若く、夷道は纇なるが若く、上徳は谷の若く、大白は辱れたるが若く、広徳は足らざるが若く、建徳は偸きが若く、質真は渝るが若し。
- 夷道 … 平らな道。
- 纇 … 凹凸の道。
- 上徳 … 最上の徳。
- 大白 … きわめて潔白なこと。
- 建徳 … 確立して動かない徳。
- 偸 … ずるい。悪賢い。
- 質真 … 質実。
- 渝 … 変わる。変化する。
大方無隅、大器晩成、大音希聲、大象無形。
大方は隅無く、大器は晩成し、大音は希声にして、大象は無形なり。
- 大方 … 大きな四角。
- 大器 … 大きな器。
- 晩成 … 遅く出来上がる。
- 大象 … きわめて大きい形象。
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