修身斉家治国平天下
修身斉家治国平天下
- 出典:『大学』経一章(ウィキソース「四書章句集註/大學章句」参照)
- 解釈:天下を治めるには、まず自分自身を修めて正しい行いをするように努力し、次に家庭をきちんと整え、その次に国家を立派に治め、そして天下を平和にすべきである。
- 大学 … 儒教の経典の一つ。一巻。もとは『礼記』の中の一編であるが、宋代に朱子が本文を章句に分けて校訂し、自己の注釈を付して四書の一つとした。孔子の言葉を曾子が祖述したといわれる「経」一章と、経についての曾子の注釈を曾子の門人が記録したといわれる「伝」十章からなる。ウィキペディア【大学 (書物)】参照。
古之欲明明德於天下者、先治其國。欲治其國者、先齊其家。欲齊其家者、先脩其身。……身脩而后家齊。家齊而后國治。國治而后天下平。
古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先ず其の国を治む。其の国を治めんと欲する者は、先ず其の家を斉う。其の家を斉えんと欲する者は、先ず其の身を修む。……身修まりて后家斉う。家斉いて后国治まる。国治まりて后天下平らかなり。
- 古 … 古き良き時代。
- 明明徳於天下 … すぐれた徳を天下に明らかにしようとする者は。
- 先治其国 … それに先立ってその国を安らかに治める。
- 先斉其家 … それに先立って一家の長として自分の家庭を整え治める。
- 先修其身 … それに先立って自分の身を修める。
- 后家斉 … はじめて自分の家庭が整う。家族が和合する。
- 后国治 … はじめて国がよく治まる。
- 后天下平 … はじめて世界中が平和になる。
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