中らずと雖も遠からず
中らずと雖も遠からず
- 出典:『大学』伝九章(ウィキソース「四書章句集註/大學章句」参照)
- 解釈:予想や推測がピタリと当たってはいないが、大きく見当が外れてはいないこと。
- 大学 … 儒教の経典の一つ。一巻。もとは『礼記』の中の一編であるが、宋代に朱子が本文を章句に分けて校訂し、自己の注釈を付して四書の一つとした。孔子の言葉を曾子が祖述したといわれる「経」一章と、経についての曾子の注釈を曾子の門人が記録したといわれる「伝」十章からなる。ウィキペディア【大学 (書物)】参照。
康誥曰、如保赤子。心誠求之、雖不中不遠矣。
康誥に曰く、赤子を保んずるが如し、と。心誠に之を求むれば、中らずと雖も遠からず。
- 康誥 … 『書経』周書・康誥篇の一節。ウィキソース「尚書/康誥」参照。
- 如保赤子 … 赤ん坊を保育するようなものである。『書経』では「若保赤子」に作る。
- 心誠求之 … (赤ん坊が欲していることを)慈愛の心で求めたなら。
- 雖不中不遠 … ピタリと的中しているわけではないが、大きく見当が外れてはいない。
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