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こう揚名ようめい章第十四

〔広揚名章第十八〕(古文)
子曰、君子之事親孝。
わく、くんおやつかうるにこう
  • この章は、「開宗明義章第一」にある「揚名」について詳しく述べている。
  • 広揚名 … 揚名を広むる。「揚名」は、名をあげる。世間の評判を得て有名になること。「広」は、広める。明らかにする。
  • 古文では「広揚名章第十八」に作る。
  • 君子之事親孝 … 君子は親に仕えてよく孝行を尽くす。
  • 之 … 古文にはこの字なし。
故忠可移於君。
ゆえちゅうをばきみうつし。
  • 忠可移於君 … 親に仕える孝行を移して君主に仕えると、それが取りも直さず君主に対する忠誠となる。
事兄悌。
あにつかうるにてい
  • 事兄悌 … 君子は兄に仕えて、よく弟としての道を尽くす。「悌」は、古文では「弟」に作る。
故順可移於長。
ゆえじゅんをばちょううつし。
  • 順可移於長 … 兄に対する弟としての道を移して年長者に仕えると、それが取りも直さず年長者に対する従順となる。
居家理。
いえおさまる。
  • 居家理 … 君子は家に居ると、家がよく治まる。
故治可移於官。
ゆえをばかんうつし。
  • 治可移於官 … 家を治めるやり方を移して、官職に就けば世の中がよく治まる。
是以行成於内、而名立於後世矣。
ここもっおこないはうちって、後世こうせいつ。
  • 是以 … 「ここをもって」と読み、「こういうわけで」「このゆえに」「それゆえに」「だから」と訳す。「以是」は「これをもって」と読み、「この点から」「これにより」「これを用いて」と訳す。
  • 行成於内 … 孝に基づいた行いが家の中で成り立つと。
  • 内 … 家の中。
  • 名立於後世 … 後世に名を残すことになる。
今文孝経
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