孝経
『孝経』について
儒教経典の一つ。一巻。孔子と弟子の曾子との問答形式で、孝について述べている。十三経の一つ。なお、孝経には『今文孝経』十八章と『古文孝経』二十二章の二つのテキストがある。内容的にはそれほど違いはないが、古文には「閨門章」があるが、今文にはない。ウィキペディア【孝経】参照。
凡例
- 『今文孝経』である『四部叢刊初篇經部』所収の『孝經』を底本とし、『古文孝経』と対校してその校異を注記した。
- 『古文孝経』のテキストは、仁治二年(1241)、清原教隆校点、古文孝経孔氏伝旧鈔本(京都大学附属図書館蔵)を参照した。
- 原文は原則として正字体、書き下し文は新字体・現代仮名遣いとした。
今文孝経 | |
開宗明義章第一 | 天子章第二 |
諸侯章第三 | 卿大夫章第四 |
士章第五 | 庶人章第六 |
三才章第七 | 孝治章第八 |
聖治章第九 | 紀孝行章第十 |
五刑章第十一 | 広要道章第十二 |
広至徳章第十三 | 広揚名章第十四 |
諫争章第十五 | 応感章第十六 |
事君章第十七 | 喪親章第十八 |
閨門章第十九(古文のみ) |
『孝経』の故事名言
古文孝経 | |
開宗明義章第一 | 天子章第二 |
諸侯章第三 | 卿大夫章第四 |
士章第五 | 庶人章第六 |
孝平章第七 | 三才章第八 |
孝治章第九 | 聖治章第十 |
父母生績章第十一 | 孝優劣章第十二 |
紀孝行章第十三 | 五刑章第十四 |
広要道章第十五 | 広至徳章第十六 |
応感章第十七 | 広揚名章第十八 |
閨門章第十九 | 諫諍章第二十 |
事君章第二十一 | 喪親章第二十二 |
参考文献
- 加地伸行『孝経 全訳注』(講談社学術文庫)講談社、2007年
- 栗原圭介『孝経』(新釈漢文大系 35)明治書院、1986年
- 『漢文大系(五)十八史畧・小學・孝經・弟子職』冨山房、1910年
- 竹内弘行『孝経』(タチバナ教養文庫)たちばな出版、2007年
- 武内義雄「孝経の研究」『武内義雄全集 第二巻 儒教篇一』角川書店、1978年
- 武内義雄「孝経・曾子」『武内義雄全集 第二巻 儒教篇一』角川書店、1978年
- 林秀一『孝経』(中国古典新書)明徳出版社、1979年