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送李少府貶峡中王少府貶長沙(高適)

送李少府貶峡中王少府貶長沙
少府しょうふ峡中きょうちゅうへんせられ、おう少府しょうふちょうへんせらるるをおく
こうせき
  • 七言律詩。如・居・書・疎・躇(平声魚韻)。
  • 少府 … 官名。県の尉(検察・警察を指揮する職)の雅名。
  • 貶 … 流罪となる。貶流。
  • 峡中 … 今の三峡地方。
  • 長沙 … 湖南省、洞庭湖の南にある町。
  • 高適 … 盛唐の詩人。あざなは達夫または仲武。官は刑部侍郎、左散騎常侍に至った。辺塞詩人として岑参とともに「高岑」と並び称される。『高常侍集』八巻がある。ウィキペディア【高適】参照。
嗟君此別意何如
ああ きみ わかれ 何如いかん
  • 嗟 … 感嘆詞。ああ。
  • 意何如 … 胸のうちの悲しみは、いかばかりであろうか。
駐馬銜杯問謫居
うまとどさかずきふくんで謫居たっきょ
  • 駐馬 … 両少府の馬を引きとめる。
  • 銜杯 … 別れの杯を口にあてる。
  • 謫居 … 罪をおかし、遠方へ流された場所。配所。
巫峽啼猿數行涙
きょう啼猿ていえん 数行すうこうなみだ
  • 巫峡 … 四川省巫山県の東にある峡谷。三峡の険の一つ。
  • 啼猿 … 猿声。
  • 数行涙 … 幾すじもの涙。
衡陽歸雁幾封書
衡陽こうよう帰雁きがん 幾封いくふうしょ
  • 衡陽帰雁 … 衡陽は湖南省南部の町。長沙から約二百キロほど南にある。その北にある衡山には回雁峰という峰があり、北から渡ってきた雁はここから南へは飛ばずに引き返すといわれた。
  • 幾封書 … 何通の手紙。
青楓江上秋天遠
青楓江せいふうこうじょう しゅうてんとお
  • 青楓江 … 長沙の近くを流れる川の名。位置は不明。
  • 秋天 … 秋の空。
白帝城邊古木疎
白帝はくていじょうへん ぼくまばらなり
  • 白帝城 … 今の四川省奉節県の東にある城。ウィキペディア【白帝城】参照。
聖代即今多雨露
聖代せいだい 即今そっこん 雨露うろおお
  • 聖代 … りっぱな天子が治める御世。
  • 即 … 『全唐詩』には「一作祗」とある。
  • 即今 … ただいま。現在。
  • 雨露 … 天子の恵みをたとえる。
暫時分手莫躊躇
暫時ざんじわかつ 躊躇ちゅうちょするかれ
  • 暫時 … しばらくの間。
  • 分手 … 別れること。
  • 躊躇 … 去りかねてためらうこと。
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