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酔後贈張九旭(高適)

醉後贈張九旭
酔(すい)後(ご) 張(ちょう)九旭(きゅうきょく)に贈(おく)る
高適(こうせき)
  • 五言律詩。然・顚・前・眠(下平声先韻)。
  • ウィキソース「醉後贈張九旭」参照。
  • 張九旭 … 張は姓、旭は名、九は排行九番目。杜甫の「飲中八仙歌」に歌われた人物。
  • 高適 … ?~765。盛唐の詩人。滄州渤海(山東省浜州市)の人。一説に渤海郡蓨(しゅう)県(河北省景県)の人。字(あざな)は達(たつ)夫(ふ)または仲武。天宝八載(749)、有道科(科挙の一科)に推挙され、受験して及第。汴(べん)州の封(ふう)丘(きゅう)(河南省封丘県)の尉となったが、後に辞任し、辺塞を遊歴した。晩年は刑部侍郎、左散騎常侍に至った。辺塞詩人として岑参とともに「高岑」と並び称され、王之渙・王昌齡・岑参と合わせて「辺塞四詩人」とも称される。『高常侍集』八巻がある。ウィキペディア【高適】参照。
世上謾相識
世(せ)上(じょう) 謾(まん)に相(あい)識(し)る
  • 世上 … 世間。劉宋の鮑照の詩「松栢篇」に「世上の事を追憶すれば、束(そく)教(きょう) 已に自(みずか)ら拘(とら)う」(追憶世上事、束教已自拘)とある。束教は、人を束縛する教え。ウィキソース「古詩紀 (四庫全書本)/卷060」参照。
  • 謾 … 漫然。
  • 相識 … 顔見知りになる。
此翁殊不然
此(こ)の翁(おう) 殊(こと)に然(しか)らず
興來書自聖
興(きょう)来(きた)って書(しょ)は自(おの)ずから聖(せい)に
  • 興 … 感興。
  • 書自聖 … 杜甫の「飲中八仙歌」に「張旭は三杯にして草聖と伝う」とある。聖は聖人。
醉後語尤顚
酔(すい)後(ご) 語(ご)は尤(もっと)も顚(てん)なり
  • 顚 … きちがいじみている。
白髮老閒事
白髪(はくはつ) 間(かん)事(じ)に老(お)い
青雲在目前
青雲(せいうん) 目前(もくぜん)に在(あ)り
牀頭一壺酒
牀(しょう)頭(とう) 一(いっ)壺(こ)の酒(さけ)
  • 牀頭 … ベッドのあたり。
能更幾囘眠
能(よ)く更(さら)に幾回(いくかい)か眠(ねむ)る
テキスト
  • 『箋註唐詩選』巻三(『漢文大系 第二巻』、冨山房、1910年)※底本
  • 『全唐詩』巻二百十四(排印本、中華書局、1960年)
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