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送劉評事充朔方判官賦得征馬嘶(高適)

送劉評事充朔方判官賦得征馬嘶
劉(りゅう)評(ひょう)事(じ)が朔方(さくほう)の判官(はんがん)に充(あ)てらるるを送(おく)りて征(せい)馬(ば)嘶(せい)を賦(ふ)し得(え)たり
高適(こうせき)
  • 五言律詩。休・秋・愁・頭(下平声尤韻)。
  • ウィキソース「送劉評事充朔方判官賦得征馬嘶」参照。
  • 評事 … 官名。刑罰を判決することを掌る。
  • 朔方判官 … 朔方節度使の属官。朔方は今の内蒙古自治区のオルドス地方。
  • 征馬嘶 … ここでは送別会の席での詩題。征馬嘶(いなな)く。
  • 高適 … ?~765。盛唐の詩人。滄州渤海(山東省浜州市)の人。一説に渤海郡蓨(しゅう)県(河北省景県)の人。字(あざな)は達(たつ)夫(ふ)または仲武。天宝八載(749)、有道科(科挙の一科)に推挙され、受験して及第。汴(べん)州の封(ふう)丘(きゅう)(河南省封丘県)の尉となったが、後に辞任し、辺塞を遊歴した。晩年は刑部侍郎、左散騎常侍に至った。辺塞詩人として岑参とともに「高岑」と並び称され、王之渙・王昌齡・岑参と合わせて「辺塞四詩人」とも称される。『高常侍集』八巻がある。ウィキペディア【高適】参照。
征馬向邊州
征(せい)馬(ば) 辺(へん)州(しゅう)に向(むか)い
  • 征馬 … 旅で乗る馬。
  • 辺州 … 国境近くの州。
蕭蕭嘶未休
蕭蕭(しょうしょう)として嘶(いなな)いて未(いま)だ休(や)まず
  • 蕭蕭 … 馬がいななく声の形容。
  • 未 … 『全唐詩』では「不」に作る。
思深應帶別
思(おも)いの深(ふか)きは応(まさ)に別(わか)れを帯(お)びたるなるべし
聲斷爲兼秋
声(こえ)の断(た)ゆるは秋(あき)を兼(か)ぬるが為(ため)なり
岐路風將遠
岐路(きろ) 風(かぜ)と将(とも)に遠(とお)く
  • 岐路 … わかれ道。
關山月共愁
関山(かんざん) 月(つき)と共(とも)に愁(うれ)う
  • 関山 … 関所のある山。
贈君從此去
君(きみ)に贈(おく)る 此(こ)れ従(よ)り去(さ)らば
何日大刀頭
何(いず)れの日(ひ)か 大刀頭(だいとうとう)
  • 大刀頭 … 「還る」の隠語。古楽府の「何(いつ)か当(まさ)に大刀頭し、破鏡飛んで天に上るべき」(何當大刀頭、破鏡飛上天大刀)より。大刀の頭の環(わ)を、同音の「還」にかけたもの。
テキスト
  • 『箋註唐詩選』巻三(『漢文大系 第二巻』、冨山房、1910年)※底本
  • 『全唐詩』巻二百十四(排印本、中華書局、1960年)
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