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除夜作(高適)

除夜作
じょさく
高適こうせき
  • 七言絶句。眠・然・年(平声先韻)。
  • 『全唐詩』巻214所収。ウィキソース「除夜作 (高適)」参照。
  • 除夜作 … おおみその夜の作。『万首唐人絶句』(『四庫全書 集部』所収)等では「除夜」に作る。
  • 高適 … ?~765。盛唐の詩人。滄州渤海(山東省)の人。あざなは達夫。辺塞詩人として岑参とともに「高岑」と並び称される。『高常侍集』八巻がある。ウィキペディア【高適】参照。
旅館寒燈獨不眠
旅館りょかん寒灯かんとう ひとねむらず
  • 寒灯 … 薄暗く、寒々とした灯。
客心何事轉悽然
客心かくしん 何事なにごとぞ うた悽然せいぜん
  • 客心 … 旅人の心。旅人の思い。
  • 何事 … どうしたことか。
  • 転 … いよいよ。ますます。
  • 悽然 … ものさびしいさま。いたましいさま。
故郷今夜思千里
きょう こん せんおも
  • 故郷 … 故郷の人たち。故郷の家族たち。
  • 思千里 … (私が)故郷の人たちを千里も離れた所から思いやる。一方、「千里を思う」と読んだ場合、故郷の人たちが千里も離れた所にいる私を思っている、という解釈になる。
  • 服部南郭『唐詩選国字解』には「今夜は、除夜とて、人はみなにぎやかにたのしめども、吾れはこのやうに、千里の故郷のことを、思ひ出してかなしむ」とある。『漢籍国字解全書』第10巻(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。
霜鬢明朝又一年
霜鬢そうびん 明朝みょうちょう また一年いちねん
  • 霜鬢 … 霜のような白いびん
  • 霜 … 『全唐詩』では「愁」に作り、「一作霜」とある。
  • 又一年 … 数え年なので、一夜明けると一つ年をとる。
  • 又 … 『全唐詩』には「一作更」とある。
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