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食指動く

しょくうご
  • 出典:『春秋左氏伝』宣公四年(ウィキソース「春秋左氏傳/宣公」参照)
  • 解釈:物事を求める心が起こること。野心を起こす喩え。「食指」は、人さし指の意。ていの公子のそう(子公)が、霊公に献じられたすっぽんを見て、自然に人さし指が動き、やがてごちそうにありついたという故事から。
  • 春秋左氏伝 … 歴史書『春秋』の注釈書。三十巻。きゅうめいの著と伝えられる。十三経の一つ。ウィキペディア【春秋左氏伝】参照。
楚人獻黿於鄭靈公。公子宋與子家、將入見。子公之食指動。以示子家曰、他日、我如此、必嘗異味。及入、宰夫將解黿。
ひと黿げんてい霊公れいこうけんず。こうそう子家しかと、まさりてまみえんとす。こうしょくうごく。もっ子家しかしめしていわく、じつわれくのごとく、かなら異味いみめり、と。るにおよび、さいまさ黿げんかんとす。
  • 黿 … 大きなスッポン。
  • 霊公 … ?~前605。春秋時代、鄭の君主。諱は夷。穆公の子。ウィキペディア【霊公 (鄭)】参照。
  • 公子宋 … 生没年不詳。春秋時代、鄭の公子。字は子公。ウィキペディア【公子宋】(中文)参照。
  • 子家 … 前7世紀~前599。春秋時代、鄭の公子、帰生。字は子家。ウィキペディア【公子歸生】(中文)参照。
  • 子公 … 公子宋のあざな
  • 食指 … 人差し指。
  • 異味 … 珍味。
  • 宰夫 … 料理人。
  • 解 … 調理する。
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