風馬牛
風馬牛
- 出典:『春秋左氏伝』僖公四年(ウィキソース「春秋左氏傳/僖公」参照)
- 解釈:互いに慕い合っていても、遠く離れすぎて会うことができないこと。また、互いに無関係であることの喩え。「風」は、さかりがつくこと。「風する馬牛も相及ばず」とも。
- 春秋左氏伝 … 歴史書『春秋』の注釈書。三十巻。左丘明の著と伝えられる。十三経の一つ。ウィキペディア【春秋左氏伝】参照。
[傳]
四年、春、齊侯以諸侯之師侵蔡。蔡潰。遂伐楚。
四年、春、齊侯以諸侯之師侵蔡。蔡潰。遂伐楚。
四年、春、斉侯、諸侯の師を以いて蔡を侵す。蔡潰ゆ。遂に楚を伐つ。
楚子使與師言曰、君處北海、寡人處南海、唯是風馬牛不相及也。
楚子、師と言わしめて曰く、君は北海に処り、寡人は南海に処り、唯だ是れ風する馬牛も相及ばざるなり。
- 楚子 … 楚の成王。
- 与師 … 諸侯の軍に向かって。
- 寡人 … 諸侯が自分を謙遜していう言葉。徳の少ない人の意。
- 風 … さかりがつく。
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