書冊秋に読むべく、詩句秋に捜すべし
書冊秋に読むべく、詩句秋に捜すべし
- 出典:楊万里「秋に感ず五首 其の五」(ウィキソース「誠齋集 (四庫全書本)/卷025」参照)
- 解釈:読書は秋がふさわしく、詩作のための詩句を選ぶのも秋がふさわしい。
- 楊万里 … 1127~1206。南宋の詩人、学者。吉州吉水(江西省吉水県)の人。字は廷秀。号は誠斎。諡は文節。南宋四大家(陸游・范成大・楊万里・尤袤)の一人。紹興二十四年(1154)、進士に及第。同年の合格者に范成大がいる。国子博士などを歴任し、宝文閣待制を以て退官した。自由闊達な詩風で、俗語を多用した。著に『誠斎集』百三十三巻などがある。ウィキペディア【楊万里】参照。
……、書冊秋可讀、詩句秋可搜、永夜宜痛飲、曠野宜遠遊、……。
……、書冊秋に読む可く、詩句秋に捜す可し、永夜痛飲に宜しく、曠野遠遊に宜し、……。
- 書冊 … 書物。本。書策とも。
- 永夜 … 夜が長いと感じられる季節。長夜。
- 痛飲 … とことんまで酒を飲むこと。
- 曠野 … 広々とした野原。
- 遠遊 … 遠くまで遊びに出かけること。
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