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下問を恥じず

もんじず
  • 出典:『論語』公冶長第五14(ウィキソース「論語/公冶長第五」参照)
  • 解釈:自分より年齢・地位の低い者に対して、物事を尋ねたり、教えを乞うことを恥ずかしいと思わないこと。「下問」は、目下の者に質問すること。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子貢問曰、孔文子何以謂之文也。子曰、敏而好學、不恥下問。是以謂之文也。
しこういていわく、孔文こうぶんなにもっこれぶんうや。いわく、びんにしてがくこのみ、もんじず。ここもっこれぶんうなり。
  • 子貢 … 前520~前446。姓は端木たんぼく、名は。子貢はあざな。孔子より三十一歳年少の門人。孔門十哲のひとり。弁舌・外交に優れていた。また、商才もあり、莫大な財産を残した。ウィキペディア【子貢】参照。
  • 孔文子 … 衛の大夫。姓は孔。名はぎょ。文は諡号。
  • 何以謂之文也 … 孔圉はあまり立派な人物ではないので、子貢は疑問に思ってこのような質問をしている。
  • 文 … おくりなとしては最上の一つ。
  • 下問 … 目下の者に質問する。
  • 是以 … 「ここをもって」と読み、「それゆえに」「だから」と訳す。「以是」は「これをもって」と読み、「この点から」「これにより」と訳す。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「公冶長第五14」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句