百里を行く者は九十を半ばとす
百里を行く者は九十を半ばとす
- 出典:『戦国策』秦(ウィキソース「戰國策 (鮑彪注, 四庫全書本)/卷03」参照)
- 解釈:何事も終わりの少しの部分に困難が多いから、九分通りのところを半分と考えて最後まで気をゆるめてはいけない。
- 戦国策 … 漢の劉向(前77~前6)の編。戦国時代の各国の出来事や、諸国を遊説した縦横家(ショウオウカとも)の策謀を国別に集めたもの。テキストには姚氏三十三巻本と鮑氏十巻本との二種類がある。ウィキペディア【戦国策】参照。
〔武王、謂秦王曰臣竊惑〕
詩云、行百里者、半於九十。此言末路之難。
詩云、行百里者、半於九十。此言末路之難。
詩に云く、百里を行く者は、九十を半ばとす、と。此れ末路の難きを言うなり。
- 詩 … この詩は逸詩(ぬけおちて現存の『詩経』におさめられていないもの)である。
- 半於九十 … 「九十に半ばす」とも訓読できる。こちらは、九十里まで来て「あぁ、半分来たな」という感慨を述べている解釈となる。
今大王皆有驕色。以臣之心觀之、天下之事、依世主之心。
今、大王、皆驕色有り。臣の心を以て之を観るに、天下の事は、世主の心に依る。
- 驕色 … おごり高ぶったようす。
- 世主 … その時代の君主。
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