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孝経 孝治章第八

開宗明義章第一 天子章第二 諸侯章第三
卿大夫章第四 士章第五 庶人章第六
三才章第七 孝治章第八 聖治章第九
紀孝行章第十 五刑章第十一 廣要道章第十二
廣至徳章第十三 廣揚名章第十四 諫爭章第十五
應感章第十六 事君章第十七 喪親章第十八
閨門章第十九(古文のみ)  
    
 孝治章第八
子曰、昔者、明王之以孝治天下也、不敢遺小國之臣。而況於公侯伯子男乎。
いわく、昔者むかし明王みょうおうの孝をもって天下を治むるや、あえて小国の臣をわすれず。しかるをいわんやこうこうはくだんにおいてをや。
  • 古文では「孝治章 第九」に作る。
故得萬國之心、以事其先王。
ゆえに万国の懽心かんしんを得て、もってその先王につかう。
  • 懽 … 古文では「歡」に作る。
治國者不敢侮於鰥寡。而況於士民乎。
国を治むる者はあえて鰥寡かんかを侮らず。しかるをいわんや士民においてをや。
  • 鰥 … 古文では「mojikyo_font_046335」に作る。
故得百姓之心、以事其先君。
ゆえに百姓ひゃくせい懽心かんしんを得て、もってその先君に事う。
  • 懽 … 古文では「歡」に作る。
治家者敢失於臣妾、而況於妻子乎。
家を治むる者はあえて臣妾しんしょうを失わず、しかるをいわんや妻子においてをや。
  • 不 … 古文では「弗」に作る。
  • 古文では「治家者不敢失於臣妾」のあとに「之心」の二字あり。
故得人之心、以事其親。
ゆえに人の懽心かんしんを得てもってその親に事う。
  • 懽 … 古文では「歡」に作る。
夫然。故生則親安之、祭則鬼享之。
それしかり。ゆえに生けるにはすなわち親これに安んじ、まつりにはすなわちこれをく。
是以天下和平、災害不生、禍亂不作。
ここをもって天下和平にして、災害生ぜず、禍乱からんおこらず。
故明王之以孝治天下也如此。
ゆえに明王の孝をもって天下を治むるやかくのごとし。
詩云、有覺徳行、四國順之。
に云く、「かくたる徳行あり、四国これにしたがう」と。