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牛首を懸けて馬肉を売る

ぎゅうしゅけてにく
  • 晏子春秋 … 八巻。編者不明。春秋時代、斉の名宰相だった晏嬰あんえい(前578~前500)の言行を後人が記したもの。単に『晏子』ともいう。ウィキペディア【晏子春秋】参照。
靈公好婦人而丈夫飾者。國人盡服之。公使吏禁之曰、女子而男子飾者、裂其衣斷其帶。裂衣斷帶、相望而不止。
霊公れいこうじんにしてじょうかざりするものこのむ。国人こくじんことごとこれふくす。こうをしてこれきんぜしめていわく、じょにしてだんかざりするものは、ころもおびたん、と。ころもおびつも、あいのぞみてまず。
  • 霊公 … 春秋時代、斉の君主。
  • 丈夫 … 一人前の男子。
晏子見。公問曰、寡人使吏禁女子而男子飾、裂斷其衣帶、相望而不止者何也。
あんまみゆ。こういていわく、じんをしてじょにしてだんかざりするをきんじ、たい裂断れつだんせしむるに、あいのぞみてまざるものは、なんぞや、と。
  • 晏子 … 斉の宰相。晏嬰の尊称。字は仲、諡は平、通常、晏平仲とよぶ。
  • 寡人 … 諸侯が自分を謙遜していう言葉。
晏子對曰、君使服之於内、而禁之於外。猶懸牛首于門而賣馬肉於内也。公何以不使内勿服。則外莫敢爲也。
あんこたえていわく、きみこれうちふくせしめて、これそときんず。ぎゅうしゅもんけてにくうちるがごとし。こうなにもっうちをしてふくすることからしめざる。すなわそとえてすことからん、と。
公曰、善。使内勿服。踰月而國莫之服。
こういわく、し、と。うちをしてふくすることからしむ。つきえてくにこれふくすることし。
  • 月 … 一ヶ月。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句