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騎虎の勢い

騎虎きこいきお
  • 出典:『隋書』どく皇后伝(ウィキソース「隋書/卷36」参照)
  • 解釈:虎の背に乗った者は途中で降りると虎に食われてしまうので降りるに降りられないように、行きがかり上途中でやめられないことの喩え。
  • 隋書 … 八十五巻。唐の太宗の命により、ちょうちょうそん無忌むきらが編纂した。636年、帝紀五巻・列伝五十巻が成立。656年、経籍志など志三十巻が編入された。隋王朝三十八年間の歴史を記した正史。二十四史の一つ。ウィキペディア【隋書】参照。
及周宣帝崩、高祖居禁中、總百揆。后使人謂高祖曰、大事已然。騎獸之勢、必不得下。勉之。
しゅう宣帝せんていほうずるにおよび、こうきんちゅうり、ひゃっぶ。こうひとをしてこうわしめていわく、だいすでしかり。じゅういきおい、かならくだることをず。これつとめよ、と。
  • 宣帝 … ウィキペディア【宣帝 (北周)】参照。
  • 高祖 … 隋の文帝。ウィキペディア【楊堅】参照。
  • 禁中 … 宮中。
  • 百揆 … 多くのいろいろな役の役人。百官。
  • 総 … 治める。
  • 后 … 独孤皇后。ウィキペディア【独孤伽羅】参照。
  • 騎獣 … 『隋書』は唐初に編纂されており、唐の高祖李淵りえんの祖父のいみなが「虎」なので、それを避けて「騎獣」に代えている。
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た行 な行 は行
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