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楚辞 きゅう第二 (二)うんちゅうくん

浴蘭湯兮沐芳 華采衣兮若英
蘭湯らんとうよくほうもくす。さいころもはなごとし。
  • ウィキソース「九歌」参照。
  • 雲中君 … 雲の神の名。
  • 蘭湯 … ふじばかまを入れたお湯。巫女が身を清める。「蘭」は、香草の一つ。現在のラン科の花ではなく、藤袴を指す。ウィキペディア【フジバカマ】参照。
靈連蜷兮既留 爛昭昭兮未央。
れい連蜷れんけんとしてすでとどまり、らんとして昭昭しょうしょうとしていまきず。
蹇將憺兮壽宮 與日月兮齊光。
ああまさ寿じゅきゅうやすんぜんとして、日月じつげつひかりひとしくす。
龍駕兮帝服 聊翱遊兮周章。
りょうして帝服ていふくし、しばら翱遊こうゆうして周章しゅうしょうす。
靈皇皇兮既降 猋遠舉兮雲中。
れい皇皇こうこうとしてすでくだれど、たちまとおうんちゅうがる。
覽兾州兮有餘 横四海兮焉窮。
しゅうあまり、かいよこたわってなんきわまらん。
思夫君兮太息 極勞心兮
きみおもいて太息たいそくし、労心ろうしんきわめて(ちゅうちゅう)たり。
九歌第二
(一)東皇太一 (二)雲中君
(三)湘君 (四)湘夫人
(五)大司命 (六)少司命
(七)東君 (八)河伯
(九)山鬼 (十)国殤
(十一)礼魂  
楚辞目次
九歌第二 卜居第六
漁父第七 惜誓第十一
招隠士第十二