詩経(抄)
『詩経』について
中国最古の詩集。305編。孔子が編集したといわれる。風(諸国の民謡)・雅(宮廷の音楽)・頌(祭礼の歌)の三部からなる。風は国風ともいい、周南・召南・邶・鄘・衛・王・鄭・斉・魏・唐・秦・陳・檜・曹・豳の十五に分かれる。雅は大雅・小雅の二つに分かれる。頌は周頌・魯頌・商頌の三つに分かれる。五経の一つ。十三経の一つ。『毛詩』『詩』ともいう。ウィキペディア【詩経】参照。
凡例
- 『毛詩』(『漢文大系 第十二巻』冨山房、1911年)を底本とし、諸本を参照して一部字句を訂正した。
- 字句の異同については、その都度注記した。
- 原文は原則として正字体、書き下し文は新字体・現代仮名遣いとした。
- 押韻については、王力『诗经韵读』(上海古籍出版社、1980年)に拠った。
- 古注の毛亨『毛伝』・鄭玄『鄭箋』、および新注の朱熹『詩集伝』(略称は集伝)の引用は、余説にまとめた。
国風 | |
関雎(周南) | 巻耳(周南) |
桃夭(周南) | 凱風(邶風) |
静女(邶風) | 君子于役(王風) |
有女同車(鄭風) | 風雨(鄭風) |
子衿(鄭風) | 碩鼠(魏風) |
陟岵(魏風) |
『詩経』の故事名言
参考文献
- 〔国内〕
- 石川忠久『詩経 上・中・下』(新釈漢文大系 110~112)明治書院、1997・1998・2000年
- 加納喜光『詩経 上・下』(中国の古典 18・19)学習研究社、1982・83年
- 白川静『詩経国風』(東洋文庫 518)平凡社、1990年
- 白川静『詩経雅頌 1・2』(東洋文庫 635・636)平凡社、1998年
- 高田眞治『詩經 上・下』(漢詩大系 1・2)集英社、1966・68年
- 目加田誠『詩経・楚辞』(中国古典文学大系 15)平凡社、1969年
- 『漢文大系(十二)毛詩・尚書』冨山房、1911年
- 〔国外〕
- 王力『诗经韵读』上海古籍出版社、1980年
- 黄焯撰『毛詩鄭箋平議』上海古籍出版社、1985年