李衛公問対(抄)
『李衛公問対』について
兵法書。三巻。唐王朝の第二代皇帝である太宗(李世民)と、唐に仕えた名将、李衛公(李靖)との問答形式となっている。『唐太宗李衛公問対』『唐李問対』とも。武経七書の一つ。ウィキペディア【李衛公問対】参照。
太宗について
597~649。唐の第二代皇帝。在位626~649。姓は李、名は世民。太宗は廟号。李淵(高祖)の次男。彼の治世は年号にちなんで「貞観の治」といい、立派な政治の模範とされる。歴代王朝の中でも名君の一人として有名。ウィキペディア【太宗 (唐)】参照。
李靖について
571~649。唐初の名将。姓は李、名は靖。京兆三原(陝西省三原県)の人。字は薬師。後に衛国公に封じられたので「李衛公」と呼ばれる。突厥・吐谷渾等の討伐で活躍した。ウィキペディア【李靖】参照。
凡例
- 『武経七書』(『四部叢刊 続篇』所収)を底本とし、『李衞公問對直解』(『漢文大系』冨山房)で対校して、その校異を注記した。
- 参照の便宜を図るため、本文をいくつかの段落に分け、その冒頭に番号を付した。番号付けは、吴如嵩/王顯臣校注『新編諸子集成續編 李衛公問對校注』(中華書局、2016年)に拠った。
- 原文は原則として正字体、書き下し文は新字体・現代仮名遣いとした。
参考文献
- 〔国内〕
- 神田白龍子『三略・六韜・太宗問答』(漢文叢書 第六冊)博文館、1913年
- 北村佳逸『兵法李衞公問對』立命館出版部、1936年
- 『七書・鬼谷子・陸賈新語』(國譯漢文大成 經史子部 第十卷)國民文庫刊行會、1921年
- 塚本哲三編『七書・鬼谷子』(有朋堂文庫漢文叢書)有朋堂、1919年
- 守屋洋/守屋淳『司馬法・尉繚子・李衛公問対』(全訳「武経七書」2)プレジデント社、1999年
- 『漢文大系(十三)列子・七書』冨山房、1912年
- 〔国外〕
- 吴如嵩/王顯臣校注『李衛公問對校注』(新編諸子集成續編)中華書局、2016年
- 曾振註譯『唐太宗李衞公問對今註今譯』臺灣商務印書館、1975年