籠絡
籠絡
- 出典:班固「西都賦」(『文選』巻一、ウィキソース「西都賦」参照)
- 解釈:すべてをまとめて包み込むこと。また、他人を巧みに言いくるめて、自分の思い通りに利用すること。「籠」は、いろいろなものをまとめて一つにすること。「絡」は、からますこと。
- 班固 … 32~92。後漢の歴史家。字は孟堅。扶風安陵(陝西省咸陽市)の人。父班彪の遺志を継いで『漢書』を執筆したが、途中で獄死したため、妹の班昭が補って完成させた。他に『白虎通義』「両都賦」などがある。ウィキペディア【班固】参照。
罘網連紘、籠山絡野。
罘網紘を連ね、山を籠め野を絡る。
- 罘網 … 鳥獣を捕らえるための網。「罘」も網。
- 紘 … 大きな綱。
- 籠山 … 山を包み込む。
- 絡野 … 野を取り巻く。
列卒周匝、星羅雲布。
卒を列ねて周匝し、星のごとく羅なり雲のごとく布く。
- 卒 … ここでは「勢子」の意。「勢子」は、狩りのときに鳥獣を追い出したり、よそへ逃げるのをふせぐ仕事をする人夫のこと。
- 周匝 … まわりをぐるりと取り巻くこと。「匝」は、めぐる。
- 星羅 … 星のように点々とつらなっている様子。
- 雲布 … 雲がおおっているように待機している。
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