危急存亡の秋

危（き）急（きゅう）存亡（そんぼう）の秋（とき）

出典：諸葛亮「出（すい）師（し）の表（ひょう）」（ウィキソース「出師表」参照）
解釈：生き残るか、それとも滅びるかの、わかれめ。「秋」は、大事なときの意。

諸葛亮 … 181～234。三国時代、蜀の忠臣。琅（ろう）邪（や）陽都（現在の山東省沂（ぎ）南（なん）県）の人。字（あざな）は孔明。はじめ襄陽の隆中に隠棲し臥（が）竜（りょう）といわれていた。劉備の三顧の礼に応じて仕え、活躍した。詩文に「出師表」「梁父吟」などがある。ウィキペディア【諸葛亮】参照。

臣亮言。先帝創業未半、而中道崩殂。今天下三分、益州疲弊。此誠危急存亡之秋也。

臣（しん）亮（りょう）言（もう）す。先帝（せんてい）創（そう）業（ぎょう）未（いま）だ半（なか）ばならずして、中（ちゅう）道（どう）にして崩（ほう）殂（そ）す。今（いま）天（てん）下（か）三分（さんぶん）して、益（えき）州（しゅう）疲（ひ）弊（へい）せり。此（こ）れ誠（まこと）に危（き）急（きゅう）存亡（そんぼう）の秋（とき）なり。

亮 … 諸葛亮。
先帝 … 劉備。
創業 … 漢の王室の復興を指す。
崩殂 … 崩御に同じ。
益州 … 蜀漢の領土。今の四川省の地。
秋 … 大切な時。「とき」と読む。

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