木鐸
木鐸
- 出典:『論語』八佾第三24(ウィキソース「論語/八佾第三」参照)
- 解釈:法令などを人民に伝えるために鳴らした木の舌のある鈴。軍事には金鐸を使い、文事には木鐸を使った。転じて、世間の人々を導く指導者。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
儀封人請見。曰、君子之至於斯也、吾未嘗不得見也。從者見之。出曰、二三子、何患於喪乎。天下之無道也久矣。天將以夫子爲木鐸。
儀の封人、見えんことを請う。曰く、君子の斯に至るや、吾未だ嘗て見ゆることを得ずんばあらざるなり。従者之を見えしむ。出でて曰く、二三子、何ぞ喪うことを患えんや。天下の道無きや久し。天将に夫子を以て木鐸と為さんとす。
- 儀 … 地名。場所はよくわからないが、衛の国境近くにあった町といわれている。
- 封人 … 国境を守る役人。
- 請見 … 会見することを願う。
- 君子 … 立派な人。
- 斯 … 「此」と同じ。儀の町を指す。
- 得見 … 国境を通る賢者にお目にかかることができた。
- 従者 … 孔子の弟子たち。
- 見之 … 封人を孔子に会見させた。
- 二三子 … 皆さんがた。年長者が若者たちを呼ぶ言葉。
- 喪 … 地位を失い、国を去って流浪の旅をしていること。
- 天下 … この世。世界。
- 無道 … 道徳・道義が失われて行われない。
- 夫子 … 学問や徳のある年長者に対する敬称。先生。
- 詳しい注釈と現代語訳については「八佾第三24」を参照。
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