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磧中作(岑参)

磧中作
せきちゅうさく
岑參しんじん
  • 〔出典〕 『唐詩選』巻七、『岑嘉州集』巻七(『四部叢刊 初篇集部』所収)、『岑嘉州集』巻八(『唐五十家詩集』所収)、『全唐詩』巻二百一、他
  • 七言絶句。天・圓・煙(平声先韻)。
  • ウィキソース「磧中作」参照。
  • 磧中作 … 砂漠の中で作った詩。「磧」は小石まじりの砂地。砂原。
  • 岑参 … 715~770。盛唐の詩人。湖北省江陵の人。天宝三載(744)、進士に及第。西域の節度使の幕僚として長く辺境に勤務したのち、けつかく州刺史・嘉州刺史などを歴任した。辺塞詩人として高適こうせきとともに「高岑」と並び称される。『岑嘉州集』七巻がある。ウィキペディア【岑参】参照。
走馬西來欲到天
うまはしらせて西来せいらい てんいたらんとほっ
  • 西来 … 西へ進む。
  • 欲到天 … 今にも天まで届きそうだ。
  • 欲 … 「(んと)ほっす」と読み、「今にも~しそうだ」と訳す。「~したいと思う」の意ではない。
辭家見月兩囘圓
いえしてつきりょうかいまどかなるを
  • 辞家 … 家を出てから。
  • 月両回円 … 月が二度満月になった。二か月経過したこと。
今夜不知何處宿
こんらず いずれのところにか宿しゅくせん
  • 何処宿 … どこに泊まることになるのか。
  • 何処 … 「いずれのところにか~」と読み、「どこに~か」と訳す。
平沙萬里絕人煙
へいばん 人煙じんえん
  • 平沙 … 広く平らな砂漠。「沙」は「砂」と同じ。
  • 万里 … きわめて広大であること。一万里の意から。
  • 人煙 … 人家から立ち上る炊事の煙。
  • 煙 … 『四部叢刊本』では「𤇆」に作る。異体字。
  • 絶 … まったく見えない。
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