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崔五丈図屏風賦得烏孫佩刀(李頎)

崔五丈圖屏風賦得烏孫佩刀
崔五丈さいごじょうえがける屏風びょうぶ 烏孫うそん佩刀はいとうたり
李頎りき
  • 七言古詩。帯(去声泰韻)・塞(去声隊韻)通押、前・辺・泉(平声先韻)、状・向・上(去声漾韻)。
  • 崔五丈圖屏風賦得烏孫佩刀 … 『全唐詩』では「崔五六圖屏風各賦一物得烏孫佩刀」に作る。
  • 崔五丈 … 人物については不明。崔は姓。五は排行。丈は年上の人や長老に対する敬称。
  • 賦 … ここでは詩に作ること。
  • 烏孫 … 西域にいたトルコ系遊牧民族。
  • 佩刀 … 腰につけた刀。
  • 李頎 … 690~751?。盛唐の詩人。東川(今の雲南省会沢)の人。ウィキペディア【李キ】参照。
烏孫腰閒佩兩刀
烏孫うそん 腰間ようかん 両刀りょうとう
  • 腰間 … 腰のあたり。
  • 佩 … 身につける。
  • 両刀 … 二つの刀。
刃可吹毛錦爲帶
やいばくべくにしきおび
  • 吹毛 … 吹きつけた毛をも断ち切るほどよく切れる刃。
  • 錦為帯 … 錦の帯で腰に下げている。
握中枕宿穹廬室
握中あくちゅう枕宿ちんしゅくす 穹廬きゅうろしつ
  • 握中 … 刀を握りしめたままでいること。
  • 枕宿 … 枕につく。
  • 穹廬 … 匈奴の住居で、アーチ型の天幕の住居。
馬上割飛翳螉塞
じょう割飛かっぴす 翳螉えつおうさい
  • 割飛 … 「真っ二つにする」程度の意か。
  • 翳螉塞 … 翳螉はジガバチ。とりでの上に土室を作り物見台とした。形がジガバチの巣に似ていたので、この名が付いた。
執之魍魎誰能前
これらば魍魎もうりょう たれすすまん
  • 魍魎 … 山川の怪物。
氣凜清風沙漠邊
りんたり 清風せいふう 沙漠さばくへん
  • 凜 … ぴりっと身が引き締まる感じ。
磨用陰山一片玉
みがくに陰山いんざん一片いっぺんぎょくもち
  • 陰山 … 山脈の名。内モンゴル自治区にある。
洗將胡地獨流泉
あらうに胡地こち独流どくりゅういずみってす
  • 胡地 … えびすの国の土地。
  • 独流泉 … 一すじ流れる川の水。また、固有名詞とする説もある。
主人屏風寫奇狀
主人しゅじん屏風びょうぶ 奇状きじょううつ
  • 奇状 … めずらしい姿。
鐵鞘金鐶儼相向
鉄鞘てっしょう 金鐶きんかん げんとしてあいむか
  • 鉄鞘 … 鉄製のさや。
  • 金鐶 … 黄金でできた環状のつかがしら。
  • 儼相向 … さながらこちらを向いているようだ。
囘頭瞪目時一看
こうべめぐらしみはりてときひとたびれば
  • 回頭 … ふりむく。
  • 瞪目 … 目をみはる。直視する。
使予心在江湖上
こころをして江湖こうこほとりらしむ
  • 江湖 … 広い世界。
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