答張五弟(王維)
答張五弟
張五弟に答う
張五弟に答う
- 〔テキスト〕 『王右丞文集』巻二(静嘉堂文庫蔵、略称:静嘉堂本)、『王摩詰文集』巻四(略称:蜀刊本)、『須溪先生校本唐王右丞集』巻二(『四部叢刊 初篇集部』所収)、顧起経注『類箋唐王右丞詩集』巻三(略称:顧起経注本)、顧可久注『唐王右丞詩集』巻二(『和刻本漢詩集成 唐詩1』所収、略称:顧可久注本)、趙殿成注『王右丞集箋注』巻六(略称:趙注本)、『唐詩選』巻四、『全唐詩』巻一百二十五、『唐詩品彙』巻三十、他
- 七言古詩。山・關・閒・還(平声刪韻)。
- ウィキソース「荅張五弟」参照。
- 張五弟 … 「張」は姓。「五」は排行。「弟」は年下の友人を呼ぶときつける言葉。
- 王維 … 699?~761。盛唐の詩人、画家。太原(山西省)の人。字は摩詰。開元七年(719)、進士に及第。安禄山の乱で捕らえられたが事なきを得、乱後は粛宗に用いられて尚書右丞(書記官長)まで進んだので、王右丞とも呼ばれる。また、仏教に帰依したため、詩仏と称される。『王右丞文集』十巻がある。ウィキペディア【王維】参照。
終南有茅屋
終南に茅屋有り
- 終南 … 山の名。長安城の南にある。
- 茅屋 … かやぶきの家。また、自分の家を謙遜していう言葉。
前對終南山
前は終南山に対す
終年無客長閉關
終年客無くして長く関を閉し
- 終年 … 一年中。
- 長 … 『全唐詩』では「常」に作る。
- 關 … 静嘉堂本では「開」に作る。
終日無心長自閒
終日心無くして長く自ずから間なり
- 間 … 蜀刊本・四部叢刊本では「閑」に作る。同義。
不妨飲酒復垂釣
酒を飲み復た釣を垂るるを妨げず
君但能來相往還
君但だ能く来らば相往還せよ
- 相 … 顧可久注本では「且」に作る。
- 往還 … 行き来すること。
歴代詩選 | |
古代 | 前漢 |
後漢 | 魏 |
晋 | 南北朝 |
初唐 | 盛唐 |
中唐 | 晩唐 |
北宋 | 南宋 |
金 | 元 |
明 | 清 |
唐詩選 | |
巻一 五言古詩 | 巻二 七言古詩 |
巻三 五言律詩 | 巻四 五言排律 |
巻五 七言律詩 | 巻六 五言絶句 |
巻七 七言絶句 |
詩人別 | ||
あ行 | か行 | さ行 |
た行 | は行 | ま行 |
や行 | ら行 |