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用行舎蔵

用行ようこう舎蔵しゃぞう
  • 出典:『論語』述而第七10(ウィキソース「論語/述而第七」参照)
  • 解釈:出処進退に節度があること。出処進退をわきまえていること。「行」は、官に任用されること。「舎」は、官に任用されないこと。「捨」とも書く。「蔵」は、引退すること。「用舎行蔵」とも。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子謂顏淵曰、之則之則。唯我與爾有是夫。
顔淵がんえんいていわく、これもちうればすなわおこない、これつればすなわかくる。われなんじとのみるかな。
  • 謂~曰 … ~に向かって言う。
  • 顔淵 … 孔子の第一の弟子、顔回。あざなえんであるので顔淵とも呼ばれた。の人。徳行第一といわれた。孔子より先に死去、孔子を大いに嘆かせた。ウィキペディア【顔回】参照。
  • 用之 … 世の中が自分を認めて任用する。ここの「之」は、上の語が動詞であることを示すだけで、何かを指示しない。
  • 行 … 進んで道を天下に行う。
  • 舎之 … 「舎」は「捨」に同じ。世の中が自分を見捨てて用いないこと。ここの「之」も、何も指示しない。
  • 蔵 … 抱負を心の中にひそめて、退き引きこもる。
  • 爾 … 「汝」に同じ。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「述而第七10」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句