骸骨を乞う
骸骨を乞う
- 出典:『晏子春秋』外篇第七(ウィキソース「晏子春秋/卷七」参照)
- 解釈:君主に辞職を願い出ること。君主に仕えることは、自分の身体を捧げたものであるから、辞職するときは、せめてその残骸だけは返してほしいという願いから。
- 晏子春秋 … 八巻。編者不明。春秋時代、斉の名宰相だった晏嬰(前578~前500)の言行を後人が記したもの。単に『晏子』ともいう。ウィキペディア【晏子春秋】参照。
〔晏子再治東阿上計景公迎賀晏子辭 第二十〕
晏子對曰、前臣之治東阿也、屬託不行、貨賂不至、陂池之魚、以利貧民。當此之時、民無飢、君反以罪臣。今臣後之東阿也、屬託行、貨賂至、并重賦斂、倉庫少内、便事左右、陂池之魚、入于權宗。當此之時、飢者過半矣。君迺反迎而賀。臣愚不能復治東阿。願乞骸骨、避賢者之路。再拜便僻。
晏子對曰、前臣之治東阿也、屬託不行、貨賂不至、陂池之魚、以利貧民。當此之時、民無飢、君反以罪臣。今臣後之東阿也、屬託行、貨賂至、并重賦斂、倉庫少内、便事左右、陂池之魚、入于權宗。當此之時、飢者過半矣。君迺反迎而賀。臣愚不能復治東阿。願乞骸骨、避賢者之路。再拜便僻。
〔晏子再び東阿を治めて上計し景公迎え賀するも晏子辞す 第二十〕
晏子対えて曰く、前に臣の東阿を治むるや、属託行われず、貨賂至らず、陂池の魚は、以て貧民を利す。此の時に当たり、民飢うる無きに、君反りて以て臣を罪す。今臣後に東阿に之くや、属託行われ、貨賂至り、賦斂を并重して、倉庫は内るること少なく、左右に便事して、陂池の魚は、権宗に入る。此の時に当たり、飢うる者半ばを過ぎたり。君迺ち反りて迎えて賀す。臣愚復た東阿を治むること能わじ。願わくば骸骨を乞い、賢者の路を避けん、と。再拝して便ち僻く。
晏子対えて曰く、前に臣の東阿を治むるや、属託行われず、貨賂至らず、陂池の魚は、以て貧民を利す。此の時に当たり、民飢うる無きに、君反りて以て臣を罪す。今臣後に東阿に之くや、属託行われ、貨賂至り、賦斂を并重して、倉庫は内るること少なく、左右に便事して、陂池の魚は、権宗に入る。此の時に当たり、飢うる者半ばを過ぎたり。君迺ち反りて迎えて賀す。臣愚復た東阿を治むること能わじ。願わくば骸骨を乞い、賢者の路を避けん、と。再拝して便ち僻く。
- 東阿 … 地名。
- 貨賂 … 賄賂。
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