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死は或いは泰山より重く、或いは鴻毛より軽し

あるいは泰山たいざんよりおもく、あるいは鴻毛こうもうよりかろ
  • 出典:司馬遷「じんしょうけいほうずるのしょ」(『文選』巻四十一、ウィキソース「報任少卿書」参照)
  • 解釈:命は重んじて犬死にをしないようにすべき場合と、潔く死ぬべき場合とがある。その判断は義のためになるかどうかによって決めるべきである。「泰山鴻毛」「命は鴻毛よりも軽し」とも。
  • 文選 … 六十巻。六朝時代、梁の昭明太子しょうとう(501~531)編の詩文選集。530年頃成立。周代から梁代までに至る約千年間の作品を選び集めたもの。収録された作者は約百三十人、作品は約八百編。ウィキペディア【文選 (書物)】参照。
人固有一死、或重於泰山、或輕於鴻毛、用之所趨異也。
ひともとより一死いっしり、あるいは泰山たいざんよりおもく、あるいは鴻毛こうもうよりかろし、ようおもむところことなればなり。
  • 一死 … 一度は死ぬもの。
  • 泰山 … 山東省泰安市にある名山。五岳(東岳泰山・南岳衡山・中岳嵩山・西岳華山・北岳恒山)の一つ。古来、天子が即位のとき、封禅の儀式が行われてきた。太山とも。ウィキペディア【泰山】参照。
  • 鴻毛 … おおとりの毛。きわめて軽いものの喩え。
  • 用之所趨 … 死に方。
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