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九仞の功を一簣に虧く

きゅうじんこういっ
  • 出典:『書経』周書・旅獒りょごう(ウィキソース「尚書/旅獒」参照)
  • 解釈:長い間の苦労が、最後のところで失敗すること。高い山を築くのに、最後のモッコ一杯の土を欠けば完成しないことから。
  • 書経 … 儒教の経典。五十八編。『書』『尚書』ともいう。堯・舜から秦の穆公に至るまでの政治における記録を集めたもの。内容は、王の誓いや訓告の言葉が大部分を占めている。五経の一つ。十三経の一つ。ウィキペディア【書経】参照。
嗚呼、夙夜罔或不勤。不矜細行、終累大德。爲山九仞、功虧一簣
嗚呼ああしゅくつとめざるかれ。細行さいこうつつしまざれば、つい大徳だいとくわずらわす。やまつくることきゅうじんこういっく。
  • 夙夜 … 朝はやくから夜おそくまで。
  • 罔或不勤 … 勤めはげまないことがあるようではいけません。
  • 細行 … ささいな行い。
  • 九仞 … 非常に高いこと。「仞」は高さの単位で、一仞は、七尺あるいは八尺。
  • 虧 … 欠ける。欠く。そこなう。
  • 一簣 … ひとモッコの土。
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