居は気を移す
居は気を移す
- 出典:『孟子』尽心上(ウィキソース「孟子/盡心上」参照)
- 解釈:地位や住居や環境は、その人の気性を変える。「気」は、気性・気品。
- 孟子 … 七編。戦国時代の思想家、孟子(前372?~前289)の言行や思想を弟子たちがまとめた書。四書の一つ。ウィキペディア【孟子 (書物)】参照。
孟子自范之齊、望見齊王之子、喟然嘆曰、居移氣、養移體。大哉居乎。夫非盡人之子與。
孟子范より斉に之き、斉王の子を望見し、喟然として嘆じて曰く、居は気を移し、養は体を移す、と。大なるかな居や。夫れ尽く人の子に非ざるか、と。
- 范 … 斉の邑。
- 斉 … 斉の国都。
- 望見 … 遠くから眺めること。
- 喟然 … ため息をつくようす。
- 居 … おる所。
- 移 … 変化させる。
- 養 … 身体を養うこと。
- 体 … 肉体。
孟子曰、王子宮室車馬衣服多與人同。而王子若彼者、其居使之然也。況居天下之廣居者乎。
孟子曰く、王子の宮室・車馬・衣服は多く人と同じ。而るに王子の彼の若き者は、其の居之をして然らしむるなり。況んや天下の広居に居る者をや。
- 天下之広居 … 仁をいう。
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