牆に耳あり
牆に耳あり
- 出典:『管子』君臣下(ウィキソース「管子/第31篇君臣下」参照)
- 解釈:秘密が漏れやすいことの喩え。「牆に耳あり」とも。「壁に耳あり」と同じ。
- 管子 … 政治論の書。もとは八十六篇あったが、現存は七十六篇。春秋時代、斉の管仲(?~前645)の著と伝えられる。成立年代は不明。政治・経済・軍事などの諸問題について論じている。ウィキペディア【管子】参照。
古者有二言。牆有耳、伏寇在側。牆有耳者、微謀外泄之謂也。伏寇在側者、沈疑得民之道也。
古者に二言有り。牆に耳有り、伏寇側に在り。牆に耳有りとは、微謀の外に泄るるの謂なり。伏寇側に在りとは、沈疑民を得るの道なり。
- 二言 … 二つの名言。
- 牆 … 垣根。土塀。
- 伏寇 … 隠れ潜む敵。
- 微謀 … 秘密のはかりごと。
- 沈疑 … 君主から疑われ、身を隠した人。
微謀之泄也、狡婦襲主之請、而資游慝也。沈疑之得民也者、前貴而後賤者、爲之驅也。
微謀の泄るるや、狡婦、主の請を襲りて、游慝を資くればなり。沈疑の民を得るや、前に貴くして後に賤しき者、之が駆を為せばなり。
- 狡婦 … ずる賢い女性。後宮の女官を指す。
- 請 … 情。
- 游慝 … 遊説家の悪人。
こちらもオススメ!
あ行 | か行 | さ行 |
た行 | な行 | は行 |
ま行 | や行 | ら行・わ |
論語の名言名句 |