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一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う

一犬いっけんきょゆれば万犬ばんけんじつつた
  • 出典:『潜夫論』賢難(ウィキソース「潛夫論/卷一」参照)
  • 解釈:一人がうそを言うと、世間の多くの人はそれを真実のこととして広めてしまうということの喩え。「一犬形に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」「一人虚を伝うれば万人実を伝う」とも。
  • 潜夫論 … 十巻三十六編。後漢のおうの著。桓帝(在位147~67)の頃成立。「潜夫」とは、世捨て人の意。内容は当時の政治の腐敗を批判し、政治の根本について論じている。ウィキペディア【王符】参照。
諺曰、一犬吠形、百犬吠聲。世之疾、此固久矣哉。
ことわざいわく、一犬いっけんかたちゆれば、ひゃっけんこえゆ、と。しつもとよりひさしいかな。
  • 形 … 物の影。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句